カテゴリー「☆電子書籍」の11件の記事

2015年1月15日 (木)

スペック以上の良さを感じるKindle Voyage

日本のユーザーに最初にKindleのInternational Versionが購入できるようになったのが2009年10月。当時はまだ英語の書籍しか購入できませんでしたが、それまではアメリカのアマゾンから紙の洋書を高い航空郵送料をかけて年に数十冊も個人輸入していたので、すぐに予約注文したので、自分はおそらく日本で最初のKindleユーザーの一人だと思います。

2012年12月にはKindle日本版とともに日本語のコンテンツも発売され、自分としては6台目のKindleとなるVoyageが届きました。

Voyage_comparison

これが現在発売されているKindleの仕様の比較表。これまで使っていたPaperwhiteと比べると、横幅は変わらないけれど、縦が7ミリ短くなって、厚みが9.1ミリから7.6ミリと1.5ミリ薄くなり、重量は215グラムから180グラムと35グラム(16%)軽くなり、画面の大きさは同じだけれど、解像度が212ppiから300ppiに向上し、画面の左右にページめくりボタンが追加。スペックだけを見るとマイナーチェンジのようにも見え、それで価格が2倍なのでずいぶん割高に感じるかもしれません。

しかし実際に使ってみると、スペック以上の良さを感じます。電子ブックはずっと手に持つので、少しでも薄くて軽い方が楽で、明らかに実感できる違いです(大昔に携帯電話の商品企画をやっていた時、重さは15%違うと明らかに実感できると学んだ記憶があります)。ページめくりボタンが追加されたので、これまでのように画面を触る必要がなくなり、手を動かしたり一瞬でも指で視界を遮られることなくページをめくることができるのは思いの外快適です。

そして画面の解像度が42%も向上されていて、画面の白色度と明るさがさらに上がり、コントラストも上がっているので、文字がよりくっきりして、見やすさは大きく向上しています。

Fx300380_2
(左がVoyage、右がPaperwhite)

Fx300378

そしてこのOrigamiと名付けられた純正のカバーが実によくできています。カバーの開閉と電源が連動していることは言うまでもありません。
Fx300387

これまでのKindleのカバーは純正・サードパーティ問わず結構取り外しが面倒だったため付けっぱなしにしていたのですが、このOrigamiははめ込むのではなく本体に磁力で吸い付くように装着されるので、脱着が実に簡単です。なので家ではカバーなし、外出する時だけカバーを付けるということがストレスなくできます。そしてカバーを折り返すと、マグネットで背面に吸い付くので、パタパタせずに邪魔になりません。

Fx300390

そして、カバーを溝に沿って折り曲げると、ご覧のようにスタンドになります。

ちょっと割高かなと思って躊躇していたのですが、これからさらに読書ライフが快適になりそうで、大満足です。

(このブログ内の電子書籍に関する記事一覧は、こちら)。


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2013年11月10日 (日)

The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazonを読みました

Theeverythingstore200x312Steve Jobsに関しては実に多くの事が書かれているけれど、Amazonの創業者であり現在もCEOであるJeff Bezosに関しては、本人がメディアに出たがらないこともあって、あまり多くのドキュメンタリーはありません。

Jeff Bezosの伝記でもあり、Amazonの創業時からの物語である、先月発売されたばかりのこの本を、Kindleで読みました(まだ英語版しかありません)。

作者のBrad StoneはBloomberg Businss Weekの記者で、長年のBezos本人やAmazon関係者述べ300人への取材を通じてこの本を書いています。Kindleで本を読む時の唯一の欠点は、どのくらいのボリュームがあるのかの実感がつかみにくいのですが、紙の本だと384ページなので、結構な大作と言えるでしょう。

Amazonをユーザーとして使っていると、その品ぞろえの豊富さ、値段の安さ、ウェブの使い勝手の良さ、物流の速さなどが実感できますが、それらを実現するためにその裏側でどれだけJeff BezosとAmazonという会社が容赦なく突き進んできたかが、この本を読むと恐ろしいほどのリアリティを持って理解できます。

そもそもAmazonという社名は、アマゾン川から来ています。アマゾン川は長さでこそ世界で2番目ですが、水量では2位から8位までのすべての川の合計よりも多い、ダントツで世界最大、という点をBezosは気に入って命名したそうです。Amazonが本の販売で創業したのは、たまたま本という商品が最もネット販売に向いていたからであって、Jeff Bezosのビジョンは、最初から、ネットを使って、ありとあらゆる商品を、最も安く、最高の購買体験で世界中のお客様に届けたいというものでした。

そのビジョンを実現するためのJeff Bezosのリーダーシップは、一言で言うと「Relentless=容赦ない」に尽きます。実は、Bezosは社名をRelentless.comにしようと考えていたこともあって、今でもAmazonはこのドメインを所有していて、このURLを入力するとAmazonに飛ぶようになっています。

Steve Jobsも相当エキセントリックでしたが、Bezosはそれを上回るのではないかと思います。その「容赦なさ」は、社員、競合、取引先、そして時には政府とも対立して来ました。子供の頃から神童と呼ばれ、おそらくとんでもなくIQが高いと思われるBezosは、社員に対して常に深く、長期的に、競合のことではなく顧客の立場に立って考えることを要求します。

その一例として、もはや世界中の企業でスタンダードとなったPowerpointはAmazonの社内では使用禁止です。その理由は、考えを箇条書きにすると、箇条書きの間に隠し事や逃げ道を用意できて、真に批判に耐えうるきちんとした論理的思考と、自分の考えを完全な形で表現することを阻むからだそうです。その代わり、報告書や提案書は、6ページ以内の文章という形を取り、会議ではまず全員がその文書を静かに熟読し、それから議論を始めるというスタイルを取るという徹底ぶりです。

今年Jeff Bezosは、経営難に陥っていたWashington Post紙を約250億円で個人的に買収しました。それは決して言論をコントロールしようということではなく、彼自身が上の例のように文章を書くということに執着があるということと、いずれ新聞を本格的にデジタル化する実験台とすることを考えてのことだと言われています。

Amazonはすでに、既存の出版社と競合する、Kindle Direct Publishingという個人出版業も展開しています。ここからベストセラーが出るようになったら、Amazonは出版社としても台頭してくるでしょう。

作者は、Amazonはその使命を全うするにはまだまだ進化途中で、品揃えを完成させるためには生鮮食料品にも進出し、顧客体験をすべてコントロールするためには宅配業をも傘下に収め、携帯電話やセットトップボックスにも進出するだろうと予測しています。そうなった時に、Amazonは、The Everything Storeとなるのです。

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2013年10月22日 (火)

さらに完成度が上がった新型Kindle Paperwhite

本日発売の新型Kindle Paperwhiteが届きました。サイズや重量は従来機と同じだけど、主な変更点は:
1)よりコントラストのあるスクリーンで、背景はより白く、文字はより黒く
2)プロセッサーが25%高速に。ページめくりやライブラリの切り替えがより早く
3)書籍のリスト表示が文字から画像へ変更
4)容量が1GB(約1,000冊)から4GB(約4,000冊)へ

早速新旧を比較して見ました。左が旧型、右が新型です。
「永遠のゼロ」では、よく見ると零戦の機体の日の丸が新型では識別できますが、旧型ではつぶれてしまって見えません。

Kindle3_1280x791

テキストの方では、背景はより白く、文字はより黒くなっているのがよくわかります。

Kindle4_1280x749

わずかな違いではありますが、視認性は長時間読書をするヘビーユーザーにとっては重要です。でも実はそれよりも嬉しかったのは、CPUの高速化です。確かにページめくりは明らかに体感できるくらい早いし、今までライブラリで本の選択をすると非常にもっさりしていたのが、かなり改善されました。

もう一つ変わったことが、ホーム画面。
Kindle_5_1280x755

従来は、端末に保存してある書籍のタイトルや、それを分類した「コレクション」が文字のリスト表示だったものが、右のように画像表示になり、下半分に「月替わりセール」が表示されるようになりました。なお、この広告は非表示にすることもできます。

個別の書籍を表示すると、その違いはより明らかになります。
Kindle_6_1280x748

従来のテキスト表示では一画面に8項目だったのが6項目に減り、一覧性は減りますが、書籍の表紙の方が選びやすいし、ページめくりが高速化されたのでこれで正解だと思います。

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2013年3月26日 (火)

週刊ダイヤモンドの電子書籍の料金設定に見る、日本の出版社の愚かさ

最近の週刊ダイヤモンドは面白い特集が多いので、電子版で定期購読しようと思って料金を調べたら、あきれて開いた口が塞がりません。

Diamond

紙の定期購読だと、最高一冊300円まで下がるのに、デジタルは600円。紙を印刷して、送料込で配送して300円。変動費ゼロでビットでダウンロードして600円。一気に、どちらも購読する気が失せました。

サーバーやITのコストがかかるから?デジタルコンテンツは変動費が限りなくゼロに近いから、数を売ればどんどん固定費をカバーして、損益分岐点を超えたら後は利益の塊となる。でもこんな値付けでは数は出ないから、「ほらみろやっぱり電子書籍など儲からない」と言っている守旧派の役員の顔が目が浮かびます。こういう、うまくいかないと思うから、うまくいかないようなことしかしないことを、ビジネスの世界では"self-fullfilling prophecy"=「自己充足的予言」と言います。

日本の出版社はこんな愚かなことをやっているから、いつまでたっても電子書籍は普及しない。 電子書籍は、紙よりも手軽かつ安価で買えるようにすることができれば、紙だったら買わなかった層にまで需要を広げることができる。ところが日本の出版社は、電子書籍を、既存のビジネスへの「脅威」としか捉えていないようです。その頭を根本的に入れ替えない限り、日本の電子書籍の未来はないでしょう。

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2012年10月24日 (水)

Kindle日本版発売で、米国版を使っていたユーザーはどうなる?

いよいよAmazon Kindleが日本でも発売になります。
Kindle_japan_460
Kindle Paperwhiteは12月2日、Kindle FireKindle Fire HDは12月19日から出荷開始ですが、明日からKindle Storeはオープンして電子書籍を購入することができます。端末が発売されるまでは、Kindle for PCや、iPhoneやAndroid用のアプリで先行して読むことができます。

アメリカのAmazon.comから初めてKindleを購入したのがちょうど3年前。その後、Kindle3、Kindle4と買い増してもう3台目です。ソニーのReader、楽天KOBOも持っていますが、ハードウェア的にもプラットフォーム的にもKindleが圧倒的に使いやすいので、日本進出は大変期待していました。

さて、これまで私はアメリカのAmazon.comのアカウントから、3年間で146冊の電子書籍を購入しています。アメリカのアカウントは、日本のAmazon.co.jpのものとは別物なので、これまでアメリカのアカウントで購入した書籍が、日本で購入したKindleでも読めるのかが気になるところでした。そこで、Amazonのサポートセンターに電話で質問してみました。その結果をご紹介します。

one これまでアメリカから購入したKindleの端末では、日本のコンテンツは読めない。
従来、アメリカで販売していたKindle端末にはInternational Versionが存在し、それは日本の居住者も注文し、日本に輸入することが可能でした。しかし、日本のAmazon.co.jpが販売するコンテンツはPaperwhite, Fire, Fire HDのみが対応していて、アメリカで販売されているこれらの最新型の端末にはInternational Versionが存在しないので、日本の居住者は購入することができません。アメリカの居住者がこれらの最新型の端末をアメリカで購入して、後述の日米のアカウントを統合すれば利用することは理論的には可能ですが、一般の日本の居住者には現実的ではないと思います。

two これまでアメリカから購入したKindle Book(コンテンツ)は、アメリカと日本のアカウントを統合すれば、日本で購入したKindleの端末で読むことができる

three ただし、アカウントを統合すると、今後Kindle Bookはアメリカか日本のどちらか一方からしか購入することができない。
おそらく日本のKindle Storeからはアメリカのコンテンツは買うことができるが、その逆はないだろうから、日本語と英語の両方のコンテンツを読みたければ、必然的に日本のアカウントに統合するという選択になるだろう。ただし、日本のKindle Storeから、アメリカで購入できるすべてのコンテンツが入手できるかどうかは疑問で、売れ筋や最新の本に限られ、新聞や雑誌はおそらく購入できないのではないだろうか。

結論を言うと、一台の端末で日米のコンテンツを読みたければ、日本で新しくKindleを購入してアカウントを統合するしか選択肢はない。ただし、私のように洋書を読む比率の方が高い人は、これまで購入した書籍は読めたとしても、今後欲しい洋書がKindleで読めなくなる可能性がある。

という訳で、私はしばらくアカウントは統合せず、英語のコンテンツは従来通りアメリカから購入したKindleで、日本語のコンテンツは日本で購入したKindleで読むということにするつもりです。外出先で読みたい本を切り替える必然性はそれほどないので、これでもそれほど不自由はないと思っています。

ただし残念なのは、最新のKindle PaperwhiteもKindle Fire/HDも、日本の居住者はアメリカから購入できない状態になっているので、この方法を取った場合は、英語のコンテンツは一世代前の端末でしか読むことができないということです。悩ましい。

また、KindleにはPC、iPhone、iPad、Androidのアプリがあり、これらを利用する場合は、アカウントを統合せずに日米のアカウントに同じメールアドレスを使っていると、どちらか一方のコンテンツしか閲覧できない、という報告もあるので、別のメールアドレスを設定する必要がありそうです。

しかし仮にそうしたとしても、日米を切り替える場合は、いちいちログアウト&ログインしなければならないので、端末ごとにアカウントを使い分けた方がいいかもしれません。私の場合は、iPhoneはアメリカのアカウント、Androidは日本のアカウントという風に使い分けています。


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2012年8月19日 (日)

日本人のライフスタイルには専用電子ブックリーダーは不要?

電子書籍の話題が続きます。

普段はSmaStationなど観ないのですが、昨夜はたまたま高倉健の特集をやっていたので夫婦で見入ってしまいました。本当に偉大な俳優・人格者ですね。

Takakuraそれがきっかけで日経電子版に連載されていた高倉健のコラム「デコボコの道」を電子書籍で購入。子供っぽいとすら言えるようなシンプルな文体ですが、何故かものすごく力強い。それは高倉健の演技と同じで、見せかけの技法に頼らない、真っ直ぐな情熱が感じられるからだと思います。

ところで、今回購入した電子書籍はSony Readerでも楽天KOBOでもなく、PC、iOS、Androidでも読めるマルチフォーマットのhonto(大日本印刷、NTTドコモ、丸善の共同出資会社)。

スマホで読む電子書籍は、モノクロ電子ペーパーの専用電子ブックリーダーと違って、フルカラーの写真も美しく表示されるし、ページめくりの動作も圧倒的に俊敏で気持ちがいい。特にこの「デコボコの道」は、フォトエッセイとも言えるくらい美しいカラー写真が満載なので、モノクロの電子ブックリーダーでは楽しみが半減です。今後、雑誌も電子配信が増えてくると、モノクロでは見る気がしません。

突詰めると専用機の利点は電池寿命だけ。だから、旅行中や自宅で文字中心の本をじっくり読書する場合はその方がいいけれど、画像が多い書籍や、電車通勤中とか、短い隙間時間に読むにはスマホの方がいい。そう考えると、専用機とスマホの2台を日常的に携帯するという必然性はあまりなく、多くの日本人のライフスタイルに、専用の電子ブックリーダーは不要なのではないかと思い始めました。電池が心配だったら、似て非なるデバイスを2台持つよりは、スマホ一台にモバイルバッテリーを持った方がいいのではないかと。

デジカメやカーナビすらを飲み込みつつあるスマホは、電子ブックも飲み込んでしまう予感がします。

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2012年8月15日 (水)

Sony Readerは一体何をしたいのか

Reader日韓・日中関係がきな臭いご時世なので、「ひと目でわかる日韓・日中歴史の真実」という本の電子書籍を購入しました(紙の本は1,575円ですが、電子書籍は1,120円)。楽天KOBOにはまだなく、珍しくSony Readerにあったので、買いたい本が全くないのに絶望してもう二度と使うことはないと思ってしまってあったのを、約一年ぶりに引っ張り出しました。

ソニーの端末は、最近買った楽天KOBOよりも質感は高いし画面は綺麗だし、個人的にはタッチスクリーンのみよりは物理キーもあった方が確実でよい。しかし、電子書籍の購入・ダウンロードと、端末に転送する専用ソフトの二つを使わなければならない使い勝手の悪さは相変わらず。

Sony Readerにはアンドロイド用のアプリがあります。最近購​入した、電子書籍には理想的な5インチ4:3画面のOptimusVuで使えれば、似​たような端末を二つも持ち歩く必要がないかと思ったら、Sony Tabletか​Xperia専用だと(ちなみに、このOptimusVuでのKindleは、超快適です)。ソニーが販売する電子書籍は、あくまでもソニー製の端末でしか読ませないつもりらしい。言い換えると、電子書籍という非独占的なコンテンツを、プレステと同じ閉鎖的なビジネスモデルで売ろうとしている。

ソニーはコンテンツビジネスの何たるかを全くわかっていないようです。汎用のコンテンツを売るのが目的ならば、できるだけ多くの端末に対応するのが常識。Kindleの電子書籍は、Kindle以外にも、PCでも、iPhone/iPadでも、アンドロイドでも読める。Koboも、近日中にアンドロイド用のアプリを出す。

しかしソニーは、相変わらず自社のハードを売るのが目的のようです。ということは電子書籍販売は目的ではなくハードを売るための手段ということになります。コンテンツ販売が主目的ではないから、品揃えはいつまでたっても本気度を感じられないし、絶望的に貧弱です。それに対し、楽天やアマゾンは書籍販売が本業であり目的だから、品揃えには命を懸けるてくるし、極端に言うと端末の利益はなくてもいい。この違いが、これまでメーカー主導の電子書籍事業がことごとく失敗してきた理由であり、その歴史から全く学んでいない。

Amazonkindlebookchart_2
かつては新しいライフスタイル商品やサービスに対して先駆的だった日本の消費者は、ここ10年くらいでいつの間にか保守的になってしまい、電子書籍に関しては特にそうです。アメリカではアマゾンは、すでに1年前に電子書籍の売上は紙の本を抜いているけれど、日本の消費者は電子書籍に対してほとんど無関心か懐疑的です。だから、日本の電子書籍市場は、異なる三つのプラットフォームが共存共栄できるほど大きくないし、当分の間、大きくもならない。ソニーがこんな閉鎖的なことをやっていたのでは、楽天KOBOと、これから出るAmazon Kindleに叩きのめされるのは火を見るより明らかです。

わかりやすい具体例を出すと、私は自分のアンドロイド端末上でアマゾンのコンテンツも楽天KOBOのコンテンツも買って読めるけれど、ソニーのコンテンツは使えないから買わない。そうなるとソニーのコンテンツ販売は伸びず、そんなプラットフォームを、出版社も徐々に支持しなくなるでしょう。そして、書籍の品揃えが伸びないからユーザーも伸びないという悪循環に陥る。

ソニーは、書籍を売りたいのか端末を売りたいのかはっきりすべきです。もし端末を売りたいのがホンネならば、書籍を売るのはそれが本業であり本気の楽天やアマゾンに任せて、ソニーはできるだけ多くの配信プラットフォームに対応すべきだろう。だから、独自のコンテ​ンツ配信などあきらめて、楽天KOBOやKindleの​コンテンツも読めるマルチプラットフォームのリーダーと​してビジネスを展開すべきでしょう。今のような中途半端で閉鎖的な​立ち位置では、ソニーに勝ち目はない。

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2012年5月14日 (月)

Kindle 3 & 4

自分はビジネス書はほとんど英語の原書を読むので、以前はアメリカのアマゾンから紙の本を大量に空輸していました。なのでKindleは2009年10月にInternational Versionが発売されてからずっと愛用していて、これまで購入した電子書籍は、100冊は軽く超えます。

紙の本の厚さを平均2センチとすると、本来本棚で2メートル分のスペースを要する本が、この厚さ9ミリの中に入っていると考えると、凄まじい紙資源と輸送コストと保管スペースの節約です。

2009年10月22日:初代Kindle(Kindle2)の記事はこちら
2010年8月27日:Kindle3購入の記事はこちら

そして、昨年の秋、第四世代のKindleを購入しました。アメリカに2週間ほど出張していたので、現地で注文してホテルに配送してもらいました(109ドル=約9000円)。なお、現在Kindle TouchとKindle FireにはInternational Versionはないので、米国在住ユーザー以外は購入できません。
Kindle_3_and_4

左のKindle4(Wi-Fiのみ)は169g、右のKindle3(3G)は234gと65g差ですが、写真の革ケース付きだと、それぞれ326gと405gで79g差となります。画面サイズは同じなのですが、Kindle4の方が「枠」が狭いので、幅はKindle4の方が114ミリと8ミリほど狭くなっています。実はこの8ミリの差が大きくて、Kindle3は背広のポケットには大き過ぎますが、Kindle4なら楽に出し入れができます(裸の場合)。

Kindle_acaseこのケースは、最近お気に入りのA-Case社のもので、写真のように前面のカバーを折り返すと、スタンドになるものです。昼食を食べながら読書をすることも多いので、この機能は非常に便利です。

ここ半年くらいKindle4を使っていたのですが、どうもストレスが溜まるので、最近Kindle3に戻しました。その最大の理由は、アンダーラインを引くのに、キーストロークが多いことです。

自分はビジネス書が主体なので、非常に頻繁にアンダーラインを使います。Kindleの素晴らしい機能の一つに、すべての書籍のすべてのアンダーラインした部分だけを、あたかも一冊の本のように読み返せるというものがあります。なのでたまに読み返すと、それまで読んだ本の重要なポイントを頭に刷り込むことができます。

Kindle3でアンダーラインを引くには、カーソル中央の決定キーを押せばアンダーライン開始になるのですが、Kindle4は決定キーを押してから、"start highlight"を選択し、終点では再び決定キーを押してから"end highlight"を選択しなければならないので、キーストローク数が倍以上になります。これは、電車で立ったままや、食事中にやろうとすると結構うっとうしいものがあります。

もう一つストレスになるのが、画面左右のページめくりボタンがあまりにも幅が狭く、押しにくいこと。特に、革のカバーを装着するとさらに押しにくくなります。要するに小型化がかなり使い勝手にデメリットを及ぼしているということです。それから、これは本当にわずかな差なのですが、Kindle3の画面の方が、若干フォントがシャープでくっきりしていると感じます。

確かにKindle4の小型軽量さも魅力ですが、約80グラムの差だったら、使い勝手とストレスフリーを選ぶという結論に達しました。やっぱり長く使うものは、我慢して使い続けるのは精神衛生によくありません。

以前の記事にも書いたように、Kindle3からすでにハードウェア的には日本語の表示に対応しています。今年中に日本でもKindleの電子書籍の販売が開始されるという噂ですが、果たしてアメリカのAmazonのアカウントから購入したKindleで、日本の書籍も購入できるのか。できないとなるとKindleを2台持たなくてはならなくなります。カラー版のKindle Fireは、現在北米ユーザー専用になっているので、日本でKindle Fireが販売されるのであれば、それも仕方ないかと思いますが。

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2010年8月27日 (金)

新型Amazon Kindle入手!

[Kindle] ブログ村キーワード

昨年10月に電子ブックのAmazon Kindleが世界中で使えるInternational Versionが発売され、真っ先に購入しました(その記事はこちら)。この10ヵ月間に購入した書籍は、雑誌を省いて約50冊。購入した本の平均は12ドル(約千円)くらいなので、約5万円分の書籍を購入したことになります。また、1冊の平均の厚さを2センチとして、積み重ねると1メートル分の本が、厚さ1センチにも満たないこのボディに収まっていると考えると、あらためて電子ブックの省資源・省スペース性を実感します。今まではそれだけの紙をアメリカから空輸していたわけですから。

そしてこのKindleの第3世代の最新型が発売されるということを知り、7月29日に予約注文を入れて首を長くして待っていたのですが、本日届きました。おそらく日本では最初のユーザーの一人かと思います。代金は、Kindle本体$189+後述のライト付きブックカバー$59.99+送料$34.41=$283.40=24,721円+受取時の関税800円で総額25,521円でした。ブックカバーなしだったらちょうど2万円くらいで入手できると思います。決して高い買い物ではありません。

Kindle用に購入した書籍は、デバイスではなくAmazon.comのアカウントに紐付いているため、Kindleを2台持っていても、今まで購入した書籍は新しいデバイスに無料でダウンロードできます。同様に、購入した書籍はPCでもiPhoneでもiPadでも共通に読むことができ、アンダーラインした箇所や最後に読んだページなどの固有の情報もすべて自動的に同期されるのがこのKindleというプラットフォームの素晴らしい所です。

New_kindle_vs_old_2

新型Kindle(Latest Generation)の旧型(Kindle 2)との主な違いは以下のポイントです:
・本体が21%小型化(6インチの画面サイズと厚みは変わらず)
・22%軽量化(サイトでは17%と記載されてますが、実測すると300グラム→234グラムになっていました)
・画面コントラスト50%向上
・記憶容量倍増(2GB→4GB=1500冊→3500冊ってどう考えても使い切れない...PDF用ですね)
・ページめくりボタンのクリック音の静音化と20%高速化
・WiFi内蔵
・高機能PDFリーダー(拡大・回転表示可能)
・より滑りにくくなった背面の仕上げ(旧型はアルミヘアライン仕上げ)
・ブックカバーの照明への電源供給機能
・発売当時の旧型価格は$259、新型は$189

まずは実際に二つの製品を並べてみました。

Dscf0157

ご覧の通り、画面サイズは同じで、本体は右側の新型の方が一回り小さくなっています。また、グレースケールの画像を表示させると、新型の方がコントラストが高いことがわかります。

Dscf0170

文字を表示させるとこんな感じで、明らかに新型の方が文字の黒はより黒く、背景の白はより白くなって、フォントもよりシャープにくっきりしていて読みやすくなっています。また、よく見ると旧型は書籍名と電池残量や電波強度などが画面の上部に常時表示されていたのですが、新型では本を最初に開いた時のみに表示され、ページをめくるとこの部分の情報は消え、その分3行ほど表示領域が増えています。おそらくユーザーの声に応えた改良だと思います。

もう一つ新しい魅力的な機能は、オプションのライト付きブックカバー($59.99)です。ブックカバーの背の右上の角からライト部分をベルト状に引き出し、そうすると自然に手前に湾曲する見事に考えられた構造になっています。使わない時は全くその存在は気になりません。
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点灯するとこんな感じで、構造上右上が明るく下の方は暗くなりますが、真っ暗な状態でも問題なく読めるレベルです。
Dscf0162_2

Kindleは従来から、本体の左側に専用のブックカバーを2本の爪で装着する構造になっていました。新型は、その爪(金メッキになっています)を利用して本体からブックカバーに電源供給ができるようになっているため、ライト用の電池は不要です。ライトの使用時間は公表されていませんが、LEDだし、もともとほとんど電力を消費しないKindleですから、あまり気にする必要はないでしょう。Dscf0161_2
唯一の欠点は、このカバーは220グラムもあること。Kindle本体が234グラムですから、本体と同じくらいの重量があるので、ライトが必要ない時は、別のカバーやケースと使い分けるのが正解だと思います。
自分の場合は、旧型で使っていた下のPDairのポーチタイプ(65グラム)を流用しています。サイズが小さくなった分、ゆるゆるではありますが、実用上問ありません。まあそのうちLatest Generation用のケースも各社から出てくるでしょう。

新型Kindleは背面の仕上げがしっとりとした感触で滑りにくくなり、裸でもより持ちやすくなったため、常時装着型のカバーよりはこのような形のケースがより向いていると思います。

さて、まだ公式には発表されていませんが、この新型Kindleから日本語の表示が可能になり、いよいよ日本語の書籍の販売も始まるのではないか、というのが巷の噂です。一つその噂を裏付ける実験をしてみました。従来のKindleも、日本語の文書もPDF化すれば画像として表示することは可能でした。ただしファイル名を日本語にすると文字化けして表示できなかったのですが、この新型Kindleではしっかりとメニュー画面で日本語でファイル名が表示されていました。
6
これはHOME画面の書籍一覧を撮影したもので、上の旧型は文字化けしていますが、下の新型はきれいな日本語のフォントで表示されています。漢字はアルファベットよりははるかに文字自体が細かいので、もしかしたらAmazonはこの高コントラストの新型ディスプレイが出来るまで日本語対応を待ったのかもしれません。さすが。

いよいよKindleの日本語の書籍販売に期待が持てますが、気になるのはKindleのアカウントがどうなるかです。現在はアメリカのAmazon.comにアカウントを持っていないとKindleの書籍は購入できませんが、日本で本格的に販売を開始するとなったら当然、日本のAmazon.co.jpから購入することになるでしょう。その場合、両方のアカウントが統合されないと困ったことになってしまいます。Amazonの対応に注目です。


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2009年11月23日 (月)

Kindle for PC

先日、Amazonの電子ブックKindle Internatinal Versionのレビュー記事を書きましたが、Kindle用のコンテンツを、PCで閲覧できるKindle for PCのベータ版(無料)がリリースされたので、早速先日Windows 7にアップグレードしたノートPCにインストールして使ってみました。

ソフトを起動すると、こんな感じに、購入されたコンテンツが一覧表示され、このサムネイルをダブルクリックすると、本を読むことができます。

Kindle_for_pc_menu

Kindle本体でどのページまで読んだか、アンダーラインやブックマークをつけたなどの情報は、無線機能をオンにすればWhispernetを通じてAmazonに自動的に同期されますので、Kindle for PCで本を開くと、その情報はそのまま見ることができます。

Kindle_for_pc_with_notes

上の例を見ると、Kindle本体で付けたアンダーラインがそのまま表示されます。右側の欄にはアンダーラインやブックマークがリスト表示されますので、ここをクリックすると、本の要所要所を簡単かつスピーディーに見つけることができて大変便利です。

また、Kindle本体はもちろん白黒の電子インクディスプレイなのですが、Kindleのコンテンツにはカラーのものがあります。それらのコンテンツはKindle for PCではカラーで見ることができて、新たな発見でした。

Kindle_for_pc_color

正直言って、Kindle本体は多色や精細な画像を見るには全く向いていません。16階調のモノクロなので、上のような画像は全くコントラストが薄くてほとんどよく見えなかったのですが、Kindle for  PCで生き返った感じです。

このKindle for PCは、Kindle本体を購入していない人も利用することができます。つまり、「Kindleはいらない;PCで十分」という人は、PCのみでKindleのコンテンツを楽しむことができるわけです。

ただ、まだベータ版ということで、Kindle for PCではKindle本体でできる、キーワード検索やアンダーラインもできません(ページ単位のブックマークはできます)。しかし、それらの機能に加え、PCでは重要となる画像回転やズーム機能も搭載する予定とすでに表明されています。私のノートPCもそうですが、最近はワイド画面も増えているので、左右に2ページを同時に表示する機能も実現してほしいところです。

Kinde for PCで、さらにKindleの魅力が広がることは間違いないでしょう。

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