2009/11/26 「三菱ジェットストリームの5色ペン?」
2009/11/30 「モンブラン・マイスターシュテュックで三菱ジェットストリームを使う」
文房具好きのさそりいのししが、久し振りに「感動」した製品が、この「三菱ジェットストリーム」という油性ボールペン。昨年の日経のヒット商品番付にもランキングされていたから、愛用の方も多いでしょう。
このペンの素晴らしさは、一度使ってみればすぐわかります。油性ボールペンなのだけれど、水性ボールペンのように筆記抵抗が小さくて、インクが濃くくっきりとした文字が書けるのです。水性ボールペンは滑らかだけれど、その欠点は、インクがボタ落ちして手が汚れたり、乾きにくくてにじんだり裏写りしたり、コピー用紙の上に書くとインクが滑ってかすれたりすることです。でも、このジェットストリームは、そのような欠点が皆無。昨年の発売以来ずっと愛用していて、家中と会社中のペンをすべてこれに置き換えてしまったくらいです。
ところが、このペンにも一つ重大な欠点があります。それは高級感と重量感がないこと。さそりいのししは、一流のビジネスマンにとって筆記具はスーツと同じで、自分のためであるのと同時に、見られるものであると思っています。だから、会社のデスクでこのペンを使うのはいいけれど、これをワイシャツのポケットに差して商談などで使う気にはなれません。それは見るからに安物のスーツを着てお客様に会うのと同じことだからです。
もうひとつの「重量感」に関しては、実は替え芯が同じでも、ペン自体の重さによって、「書き味」はかなり変わってきます。一般的に、ペンの自重があれば、筆圧は少なくても済むので、より滑らかに書くことができるのです。
そうは言っても、150円のペンに高級感や重量感を求めても無理なので、それならということで、家中のペンを引っ張り出してきて、この「替え芯」を使えるものがないかと探してみました。
まず発見したのが、上から3番目の黒いウォーターマンのローラーボールで、ジェットストリームの替え芯が、全くそのままで使えました。このペンはたまたまアメリカで会社からもらったものなのですが、調べてみたらウォーターマンのローラーボールは日本には輸入されていないし、アメリカでもほとんど売られていないので読者の皆さんには残念ながら入手困難だと思います。
次に対応できたのが、ラミーの「M66」というリフィルを使う「ティポ」(一番上;約2,800円)と「スィフト」(上から2番目;約6,400円)というローラーボールのペン。ただし、これには若干改造が必要で、ジェットストリームの替え芯の方が数ミリだけ長いので、短く加工する必要があります。
カッターなどで切断してもいいのですが、失敗すると取り返しがつかない。そこでお勧めの方法は、替え芯のお尻の方をライターで1秒ほどあぶって、すぐ机などの固いものに押し付けて短縮する方法(右写真)。これだと、ぴったりの長さになるまでアナログ的に調整することができます。ただし、くれぐれもあぶり過ぎないように。
でも最も手軽なのは、最近発売された、写真で一番下の、三菱がイタリアのデザイナーALESSIとコラボで作ったペン(2,625円)。色は6色あり、シャープペン、ボールペン、ゲルインクボールペンの3種類のうち、ゲルインクボールペンのものは、ジェットストリームの替え芯が無改造で使えます(ただし、見た目はボールペンと外見では区別がつかないので、間違えて買わないよう、要注意!)。このペンは適度な重量感と高級感があり、替え芯の入れ替えの手軽さから言ってもベストだと思います。
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実は、高級ペンの代名詞的存在のモンブランのマイスターシュタックのローラーボールにもジェットストリームの替え芯の入れ替えは可能です。ただし、その改造は最も困難で、ラミーの場合とは逆に、替え芯を5ミリほど延長しなければなりません。細いネジなどを使って苦労して実現はしたのですが、このペンが紛失(盗難?)してしまって、残念ながらお見せすることができません。
最後に、最近(2007年5月現在)このジェットストリームの替え芯、とりわけ「黒の0.7ミリ」が入手困難になっているます。先週末銀座の伊東屋に行ったら、ご丁寧に、「次回入荷未定」とまで張り出されていました。OFFICE DEPOTなどの大手も軒並み品切れで、街の小さい文房具屋が狙い目。わずか90円の替え芯で、何千円・何万円もするペンの書き味が劇的に向上するのだから、さそりいのししと同じようなことを考えている人が多いのかも・・・。

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