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2018年8月 2日 (木)

警官による容疑者射殺を棚に上げた死刑廃止論はナンセンス

オウム死刑囚13人の死刑が執行されたことで、日本が国際的に批判されているようだ。
アメリカでは、50州のうち30州で死刑が認められているが、認められている州でもその時の知事の意向で実際に行われていない州も多い。
EU加盟の条件は死刑廃止だから、ヨーロッパには原則的に死刑はない。

しかし、警官の発砲による容疑者射殺はどうだろう。
アメリカでは毎年約1000人が警官に合法的に射殺されている。
入手できる統計では、フランスは14人(2012年)、ドイツは10人(2015年)、英国では3人(2015年)が警官に射殺されている。
日本では発砲件数自体が20件前後で、そのうち射殺されるのは希だ。

警官による射殺というのは、いうまでもなく「容疑者」の段階だ。
裁判で有罪判決さえ受けていないのに、司法制度の最末端に位置する、たった一人の警察官の判断で殺されるわけだ。当然、そこには誤射も冤罪も過剰防衛もありうる。

死刑と警官による射殺を比べるのはおかしいのか?
自分はそう思わない。
どちらも国家権力が合法的に人の命を奪うことに変わりない。
むしろ、容疑者の段階で射殺することの方が、綿密な捜査と慎重な裁判の審議を経て死刑判決を受けた者を処刑するよりははるかに「野蛮」で「人権を侵害」しているのではないか。もし、警察官が犯人を憎いと思ったら、自分が裁判官と死刑執行人に成り代わって「処刑」することだってできるのだから。

もし、死刑を廃止しろと言うのならば、警官が持つ武器は殺傷能力はないが容疑者の動きを止めることができる武器を持たせなければ理屈が合わない。
テーザーガンなど、今はそのようなテクノロジーはいくらでもあるのだから。
警官による容疑者射殺を棚に上げておいて、死刑を野蛮だの人権侵害だの言うのは無責任で偽善だと思う。

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