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2013年3月の3件の記事

2013年3月29日 (金)

47年前のソニーの人材募集広告に見る、会社に求められる人材とは

このブログの読者には、新社会人を持つ親や、新社会人もいるかと思うので、ご紹介させていただきます。これは、1966年に、ソニーが出した中途採用の新聞広告です。

Sony_ad

「ソニーでは、次のような人を求めています」の部分に、最近の企業も社員も忘れている大切なことがが書かれているので、シェアさせていただきます:

自分を組織の中の人とあきらめず、自分の心のエンジンを自ら発動させ、力一杯に仕事をしたいと思っている人

トコトンまで自分の仕事を考え、トコトンまで責任を感じ、常に自分に重荷を課して、会社の前進を願う人

単なる貿易業務担当者でなく、腹の底からセールスに徹し、自ら開発する国の人々と共に生活し、そこに生きる愛情と情熱と勇気に燃える人

どんなつまらない仕事の中にも誇りを持ち、そこから生まれた体験を大きな仕事の夢に結びつけ自らを鞭うつ人

たとえ事務系でも技術を愛し、技術出身でも進んでセールスに活きることのできる人


「自分の心のエンジンを自ら発動させ」とか、「トコトンまで」「腹の底から」「燃える人」「自らを鞭うつ」なんて泥臭い言葉、今の大企業は使えないですよね。「自発的に」とかありきたりな抽象表現にまとめてしまうと、特徴もインパクトもなくなる。

自分もこの50年近く前の文章を読んで、ちょっと目から鱗でした。今の企業は、優等生的な表現ばかり使うようになって、「心意気」とか「熱い想い」を伝えることを忘れてしまったのではないかと。

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2013年3月26日 (火)

週刊ダイヤモンドの電子書籍の料金設定に見る、日本の出版社の愚かさ

最近の週刊ダイヤモンドは面白い特集が多いので、電子版で定期購読しようと思って料金を調べたら、あきれて開いた口が塞がりません。

Diamond

紙の定期購読だと、最高一冊300円まで下がるのに、デジタルは600円。紙を印刷して、送料込で配送して300円。変動費ゼロでビットでダウンロードして600円。一気に、どちらも購読する気が失せました。

サーバーやITのコストがかかるから?デジタルコンテンツは変動費が限りなくゼロに近いから、数を売ればどんどん固定費をカバーして、損益分岐点を超えたら後は利益の塊となる。でもこんな値付けでは数は出ないから、「ほらみろやっぱり電子書籍など儲からない」と言っている守旧派の役員の顔が目が浮かびます。こういう、うまくいかないと思うから、うまくいかないようなことしかしないことを、ビジネスの世界では"self-fullfilling prophecy"=「自己充足的予言」と言います。

日本の出版社はこんな愚かなことをやっているから、いつまでたっても電子書籍は普及しない。 電子書籍は、紙よりも手軽かつ安価で買えるようにすることができれば、紙だったら買わなかった層にまで需要を広げることができる。ところが日本の出版社は、電子書籍を、既存のビジネスへの「脅威」としか捉えていないようです。その頭を根本的に入れ替えない限り、日本の電子書籍の未来はないでしょう。

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2013年3月 3日 (日)

「思いやりの交換」

久しぶりに感動したニュースを見つけたので、シェアさせていただきます。まずは埼玉新聞の記事からお読みください。

Letter_2

「ごみひとつなく感激」新幹線の清掃担当からお礼の手紙 生徒「最高の思い出」/毛呂山・川角中学校

「通路にごみがひとつもなく大変驚きました」「大変きれいにご利用いただき感激した」―。こんな文面の一通の封書が1月下旬、毛呂山町立川角中学校(毛呂山町川角、生徒数369人)に届いた。差出人は、東京駅で新幹線車両の清掃業務を担当する会社の女性社員。同校の2年生が修学旅行で東海道新幹線を利用した際、生徒らの行き届いた清掃に感激した女性からのお礼だった。大里冶泰校長(54)は「30年間の教師生活で初めて。当たり前のことをやって、それを認めてくれる人がいることに感謝の気持ちでいっぱいです」と話している。

 送付された手紙は便箋2枚。「貴校に利用いただいた車両の清掃を担当した者です」と始まり、車両にごみがなかったことに触れ「貴校の普段の教育ならびに引率教員の方の行き届いた指導を、生徒の皆さまがよく理解され、大変きれいにご利用いただき、感激した」とつづられている。

 さらに「おそらく生徒の皆さまが素晴らしい学園生活を送っておられるだろうこと。そして校長先生をはじめ諸先生方の行き届いた学生の皆さんに対する思いを深く感じながら楽しく清掃をさせていただきました。ひと言お礼を申し上げたく、筆を取りました」と、送付理由を記している。

 封書には、「見ると幸せになれる」という都市伝説のある東海道新幹線の軌道を検査する車両「新幹線電気軌道総合試験車(愛称・ドクターイエロー)」の写真も同封されていた。

 同校によると、2年生123人は1月20日から22日まで2泊3日の日程で、京都・奈良に修学旅行した。最終日の22日は清水寺などを見学した後、京都駅から午後1時6分発の「のぞみ」に乗車。同3時23分に東京駅に到着した。

 生徒らは東京駅で降車する際、用意したごみ袋にごみを入れ、椅子は元に戻すとともに、ヘッドカバーを張り直し、床に落ちたお菓子などのごみを拾った。ごみ袋はまとめて車両の出入り口脇に集めた。

 同校ではあいさつなど5項目の達成目標を設定し、指導している。ただ、大里校長は「車両のごみを持ち帰る指導はしていない」と話す。

 女性からの手紙が届いたのは1月25日。校長らは学年集会で手紙の内容を生徒に報告するとともに、学年主任の教諭が女性宛てにお礼の手紙を送付した。手紙のコピーと同封された「ドクターイエロー」の写真は2年生の教室前の廊下に貼り出されている。

 修学旅行の実行委員長を務めた斉藤望さん(14)は「思い出に残るイベントにするため、マナーを守ることを目標にした。車両のごみは実行委が率先して片付け、周囲の生徒らも協力してくれた。自分たちで実行したことに感謝され、最高の思い出になった」と喜んでいる。

 大里校長は「使命感を持って行ったことが評価され、生徒らは自信がついたように見える。生徒の良さと取りえを伸ばすためにプラスのスパイラルになってくれれば」と目を細めている。


この学校と生徒達はもちろん素晴らしいのだけれど、その素晴らしい行動を自分だけの感動に留めず、それをこのような形で伝えたこの清掃員の方も素晴らしい。

両者とも、「やらないでもいいことをやった」わけだけど、道徳とは、「決められたルールを守る」というパッシブなことだけではなく、もっと高次元で能動的なものだということを教えられた気がします。

この生徒たちの行為は小さなことだけれど、おそらくこの時の修学旅行に参加した生徒の多くは、この出来事を一生忘れることなく、一つの行動指針としてくれるのではないかと思います。教室では決して学ぶことができなかった、貴重な学習体験。そう考えると、いじめや体罰が問題になっている今の教育現場の中で、教育とは何だろう、ということを考えさせられます。


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