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2011年3月20日 (日)

「自粛モード」に思うこと

色々なサイトで、娯楽や趣味・嗜好に関わる消費行動に対して、この時期に「不謹慎」だとか「そんな金があるなら義援金に回せ」「そんな暇があるならボランティアをしろ」というような「善意のファシズム」とも言えるような発言をよく目にします。

しかし、こういうことを言う人は、そんなにご立派なのか疑問です。善行とは陰でやるものであって、人に偉そうに公言したり、他人にもやれと押しつけたりするものではありません

確かに、電力供給が安定するまでは、大量の電力を浪費するパチンコなどの娯楽や、多くの人を移動させてさらに電力を消費する大型のイベント類は「自粛」すべきだと思います。でもそれは精神論ではなく、合理的に必要なことだからです。

しかし、全国民が、生活に必要最低限な消費だけに緊縮したら、ますます不況とデフレが加速することは火を見るより明らかです。この未曽有の危機から日本経済が脱出するためには、消費が不可欠であるという事実を忘れてはならないと思うのです。

被災者のことを忘れてもいいとか、浮かれた行動を取れとか、浪費をしろとか言っているのではありません。しかし、自粛や節約ばかりしていたら、人間も元気を失いますし、経済はどんどん委縮していきます

通常の景気は、製造業や輸出業の好不況がサービス産業に波及するというパターンを取ります。しかし、今回の場合は逆に、外食産業や旅行業、エンターテインメント・娯楽などの「生活に密着したサービス産業の委縮」が、製造業までも巻き込んだ巨大なネガティブ・スパイラルに発展することに危機感を抱いています。

被災者のことを思い、寄付やボランティアすることと、それと同時に文化的な生活をして人生を楽しんだり、笑ったりすることは二者択一ではなく、引け目を感じることはないと思うのです。

みんながみんな、優等生ぶって「自粛モード」に入ってしまうこと自体が、日本の復興を阻むということに気付いてほしい。神妙なことを言っていれば誰からも批判されませんから、こういう論調を展開することは勇気のいることですが、もっとこのような声が大きくなって、みんなが「自粛モードじゃだめだ」と思うようにならないと、経済の活力が根底から失われてしまうと思うのです。

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コメント

こんばんは、以前ライディングスクールのツーリングでご一緒させていただいたことのある関根です。
私は福島県北部に住んでいるので、今回の地震では蔵の壁が落ちてくる程度で済みました。2~3日は多少の混乱はありましたが、今こちらは非常に落ち着いています。(ガソリン渋滞があるくらい)物流も一部再開しているので復旧は早そうです。まだいろいろ心配なところはありますが、首都圏で消費を自粛されると、生産地側に損害が回ってくるので、さそりいのししさんのおっしゃるとおりに普通の生活をしていただくことが、何よりの災害支援だと心から思います。

投稿: 関根 智 | 2011年3月21日 (月) 01:33

関根様

ご支持のコメントどうもありがとうございます。
被害が少なかったようででなによりです。
私は、東京人として経済に貢献できることをやっていきたいと思います。

さそりいのしし

投稿: さそりいのしし | 2011年3月21日 (月) 01:48

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