「優先席」廃止論
ちょっとオピニオンモードに入ってしまったさそりいのししですが、ずっと前から考えていたことです。
優先席とは、言うまでもなく「お年寄りや身体が不自由な方にお譲りください」というやつです。
しかし、優先席にそのような人が座っていることはむしろ稀で、若者や、新聞・マンガを読んでいるサラリーマンや、携帯電話をいじっている人(←そこのおっさん、電源オフやで!)や、寝ている(寝たふりをしている)人がほとんどです。
そして、お年寄りが優先席の前に立っても、ほとんどの場合、彼らは席を譲りません。それを見るに見かねて、普通の席に座っている人が離れたところから声をかけて席を譲るようなことをしたことも、見たことがある方も多いでしょう。
お年寄りも、そのような優先席の形骸化を感じていて、席を譲ってもらえないで不愉快な思いをしたくないので、むしろ優先席の方には行かない、ということを聞いたことがあります。
この優先席の形骸化の最大の原因は、その「定義・表現の軟弱さ」だとさそりいのししは思います。
そもそも、お年寄りや身体が不自由な人に席を譲るのは、どんな席でも当たり前のことです。その当たり前のことを、一部の席に限定してしまったところに、そもそもの間違いがあります。
ではどうすればいいのか。
横浜市営地下鉄(左の標識)のように、「すべての座席が優先席」という考えのもとに優先席を全面的になくすのも一つの勇気ある見識でしょう。
でもそれだと、外見からは席を譲るべき人か見分けがつかない場合には問題が残ります。そこで、そのような人たちへの周囲の思いやりを促す、厚生労働省が推進する「マタニティマーク」や、「内部障害・内部疾患」を持つ人であることを示す「ハート・プラスマーク」というものがあるそうです。
ただ、私はこれらのマークをつけている人を見たことがありません。このようなものは、ある程度目立たなければ意味がない一方、つける方としてはそこまで自分の肉体的な状態を世の中に宣伝したくない、という根本的な問題があると思います。
ちなみに、阪急電鉄は全国で初めて全席優先席を1999年から行っていましたが、「趣旨が定着しなかった」ことを理由に2007年に優先席を復活させたそうです。
そこで、さそりいのししの提案は、「すべての座席は優先席」と再定義した上で、さらに「専用席」を設けて、
「お年寄り・妊婦や身体が不自由な人以外は、座らないでください」
という明確で強い表現の、特別なものにするのです。どんな状況であっても健常者は利用してはならない、身障者専用駐車スペースのようなものです。
ただし、その専用席は本当に特別なものなので、その数は今の優先席の半分以下に減らしてもいいと思います。
電車の一番前と後ろと真ん中の3カ所の、短い列の片側くらいでいいでしょう。
今の優先席が形骸化してしまったもう一つの理由は、いたずらにその数を増やしすぎたために、優先席が一般席化してしまったということがあると思います。道路の速度制限と同じで、現実的ではないルールは「みんな守ってないから、守らなくていいや」というモラルハザードを作ってしまいます。
どこかの鉄道会社で実験的に始めてくれませんかね?
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コメント
すごい発想!
それでも、何かルールを作ったり、趣旨を伝えないと”席を譲ること”すらできないなんて、やっぱり寂しいです
根本的に何かが変ですね。
アマチュア無線の還付金の話も笑えますね。
というか笑えない。
お役所には費用対効果という言葉がないんですね~。
イラっとして来ました。火炎瓶投げちゃいそう
投稿: くまえつ@e4c | 2009年1月 5日 (月) 17:25
くまえつさま
さそりいのししワールドへようこそ!
くまえつさんとは「怒りの鉄拳」のツボが合いそうですね。
投稿: さそりいのしし | 2009年1月 5日 (月) 22:49